【2020年版】予算10万円でコスパ最強ゲーミングPCをつくる【自作PC】

【2020年版】予算10万円でコスパ最強ゲーミングPCをつくる【自作PC】

BTOと自作PCそれぞれのメリット

BTO(Build To Order)とは受注生産という意味で、ゲーミングPCにおいては注文を受けてからPCを組み立てることを指します。一方で自作PCは、パーツをそれぞれ購入し自分でPCを組み立てることを指します。

BTOのメリット
・PCに対する知識は最低限で良い
動作確認まで行ってくれる
故障時のサポートがある
BTOのデメリット
・細かいパーツ指定は不可能
・価格的には劣る
自作PCのメリット
・細かいパーツ指定が可能(見た目などを重視したい場合に、BTOは難しい)
価格的に優れる
自作PCのデメリット
・組み立てる手間がかかる
トラブルが起きた際に自分で調べて解決できる程度の知識と覚悟が必要(最重要)
価格的な話

BTOと自作でどれほどの価格差が出るかについて話します
おおまかにいってしまえば、10~15万円程度の価格帯ではBTOと自作では性能差はそれほどありません(重要)
頑張れば2~3000円くらい安くなるかなー程度です

というのも、この価格帯はBTOで一番多くの注文がある価格帯のため、大量に仕入れることによってコストカットが可能で、さらにBTOではあまり重要でないパーツを安いものにすることでコストカットを行います
ちなみにBTOではパソコンの心臓部にあたるCPUやグラフィックボードといったものはBTOではあまりケチりませんので実感はしにくいです
ではBTOではどこをケチるのかというと、電源マザーボードを削るところが多いです
これらをケチることによって何が悪いのかというと、簡単に言えば拡張性が少なくなります
ですが、BTOのパソコンは組み替えることをあまり想定していないためさほど問題ないと思われます

とは言いつつも、一度自作で組み立ててしまうとPCパーツに対する様々な知識がつき、のちのちの組み換え等でいろいろパーツを買ってしまう病気にかかるため、将来的にどっちが安く済むかというと難しい話ですが…

以上から、トラブルが起きた際に自分で調べて解決できる程度の知識と覚悟があるのであれば自作に挑戦することをオススメします

BTOおすすめ2社

筆者がオススメするBTOメーカーは2社あります
いずれもセール時はBTOPCの買い時です

1つはTSUKUMO(ツクモ)です
ドスパラやと並ぶ業界最王手ですが、ドスパラは少し評判が悪い(記事)ので個人的にはツクモを推します
パーツもそれほど削らないため、ある程度の拡張性は確保されています
実店舗も多く、無難にオススメできるメーカーですね

もう1つはFRONTIER(フロンティア)です
こちらは、拡張性を削る代わりに徹底的に価格を安くしているBTOメーカーです
セール開催時の価格は業界最安値です
好みは分かれますが、価格を重視したい人にはオススメです

値段的にはやや高いですがサポート重視なのであればSycom(サイコム)は評判がいいと言われています

予算10万円でコスパ最強ゲーミングPCをつくる

BTOと自作それぞれの特徴をある程度理解してもらった上で、コスパ重視のゲーミングPCの構成を考えてみましょう

ゲーム用途において重視すべきパーツは
グラフィックボード(最優先)>>>CPU>メモリ(最低16GB)>ストレージ(できればNVMeSSD)

今回の記事ではCPUは現状最もコストパフォーマンスの高いAMD Ryzen 第3世代+NVIDIA GTX1600シリーズの組み合わせを考えます(理由は後述)

また、製品不良時の返品の手軽さからパーツはAmazonでの購入を前提とします

構成プラン(仮)

パーツ 構成A
(Ryzen5 3500 + GTX1650S)
構成B
(Ryzen5 3600 + GTX1660)
構成B+
(Ryzen5 3600 + GTX1660S)
マザーボード 各社 B450 マザーボード
7,500~
CPU AMD Ryzen5 3500
17,000
AMD Ryzen5 3600
26,500
CPUクーラー SCYTHE 虎徹 Mk2
3,900
グリス Thermal Grizzly Kryonaut
750
メモリ 各社 DDR4 2666Mhz 16GB(8GB×2)
8,000~
GPU NVIDIA GTX 1650S
20,000~
NVIDIA GTX 1660
24,000~
NVIDIA GTX 1660S
28,000~
ストレージ NVMe M.2SSD 500GB
10,700~
電源 500W以上 BRONZE認証
5,000~
ケース 各社 Micro ATX ケース
6,000~
OS Windows 10 Home
15,000
合計 93,850~ 107,350~ 111,350~

10万円前後の価格帯だと、このような構成が主流になります
価格はAmazonの最安値をベースにしました

予算の10万円をオーバーしていますが、Windowsは非正規品に抵抗がなければ2500円程度で買えるため、
10万円程度に収まります(下記で説明)

それではもっと具体的にパーツを見ていきましょう

マザーボード

今回AMDの第3世代CPUを使うことを前提としているため、チップセットはA320,B450,X470(X570)が候補に挙がります。
これらの頭文字の英語がおおまかなグレードで、A320(ローエンド) << B450(ミドルエンド) << X470(ハイエンド) となっております。
価格的にはA320が最も安くはなるのですが、形式が古く1世代前のもののため、第3世代Ryzenの性能を最大限生かせないため、現状最もコスパの良いのはB450となります

また、この価格帯ではグラボを2枚刺すことも想定してませんので、必要最低限の拡張性があるMicro-ATXのサイズがオススメです(サイズが大きくても問題ないのであればATXでも構いません)

以上から、B450チップセットMicro-ATXのマザーボードの候補としては以下のようなものがあります
(この辺りはデザインの好みで選んでしまって問題ありません)
メーカーはピン折れ保証のあるASRock/GIGABYTEが自作初心者向けではあるかもしれません

B450のマザーボードはM.2 SSDスロットが標準搭載されるのですが、価格の安いモデルにはヒートシンクと呼ばれる放熱部分がないため、重いゲームの場合には熱がたまってしまいM.2SSDの性能を十分に発揮できない可能性もあります
そのため発熱がややきついSSDを使う場合にはヒートシンクの購入も検討してください

CPU

CPUにはIntelとAMDの2社があります
現状コスパ的に優れるのはAMDで、特に第3世代Ryzenは非常に優秀です
同じくらいの性能であればIntelの方が少し優位があるというのも事実(シングルスレッドの性能等)ですが、同じ値段の中で選ぶ場合にはAMDの方が優れます

AMD Ryzen5 3500 もしくは AMD Ryzen5 3600 の2つが候補になるわけですが、この2つを選ぶ際に注意すべき点があります
(AMD Ryzen5 3600X という3600の上位モデルもあるのですが、価格の割にあまり性能が上がらず、省電力も大きくなってしまうので、コスパが良くないためあまり推奨しません)
(一方AMD Ryzen5 3500X は国内正規販売品がないため並行輸入品(サポートなし)となってしまいます)

まず上の表でも扱った通り、3500を載せるのなら1650S以下のグラボ3600を載せるのなら1660以上のグラボとしました
これには理由があって、一般的なゲームの処理におけるボトルネックの問題があります
Ryzen5 35001660 Superを搭載しても、先にCPU(Ryzen5 3500)のボトルネック(性能上限)に達してしまい、1660Superの性能を発揮できなくなるゲームがやや存在するためです
そのため、GTX 1660以上を検討する場合にはRyzen5 3600以上の性能のCPUを強く推奨します

では、どちらを選ぶべきかというと
現状やや重いゲーム(PUBG等)を144fpsで楽しみたいのならGTX 1660以上が必要になるため、AMD Ryzen5 3600一択でしょう(もちろん144Hzに対応できるモニターも必要となります)
一方でそこまで重くないゲームを60fpsで楽しみたいのならGTX 1650Sで問題ありませんので、CPUを3500にするか3600にするかは予算次第になります

ちなみに並行輸入品の方が多少安いですが、メーカー保証が一切受けられなくなるため正規代理店のものを買いましょう

また、Ryzen5 純正ファンでは冷却性能が不十分なため、別途CPUクーラーCPUグリスの購入を強く推奨します

おすすめはこちら
Thermal Grizzly Kryonaut  (熊グリスとも呼ばれます)
SCYTHE 虎徹 Mk2 (よく冷えるCPUクーラーです)

グラフィックボード(GPU)

GPUもNVIDIAとAMDの二択になるのですが、こちらに関してはNVIDIAのGPU向けに最適化されているゲームが多く、価格的にもそれほど差がないためNVIDIAを推奨します
(新しいゲームをやりたいのであればNVIDIAの方が優位)

グラボの性能はOC(オーバークロック)モデルを除けば、同じ型番であれば誤差程度にしか変わらないので見た目で選んで問題なし
OCで性能は数%程度?上昇しますが、その分ファンもたくさん回す必要があるので多少うるさくなったりします
(MSIのファンはうるさいと言われますが、OCしているのが原因な分もあるのかと思われます)

コスパ的に優れるのは、玄人志向、MSI、Palit、ZOTACです

メモリ

容量 :
16GBを推奨
32GBはオーバースペックなため予算に余裕があればといった感じですが優先度はかなり低い

クロック周波数 :
コスパ重視なら2666Mhzが良い

デザイン・性能重視なら3200Mhzまでオーバークロックなし(保証内)で可能です

基本的にメモリは2枚組が最も高性能です(重要)
(4枚組も悪くないが故障時に分かりにくい 1枚は性能が落ちるのでダメ)

ストレージ

ストレージの性能はアプリケーションの起動やマップの読み込み速度に大きく影響します
BTOだと削られることが多いストレージですが、B450マザーボードではPCIe Gen3×4をサポートしていますので、速度的に優れるストレージを購入するべきです

OS(Windows)重いゲーム読み込み速度の速いストレージに入れるのがベストです

足りなくなったら必要に応じてSATA SSDを増設しましょう(別途SATAケーブルも忘れずに!)

電源

80PlusのBRONZE認証(電力変換効率の指標)と500W以上(最大出力)は欲しいです(最低限)
HDDやSSDをたくさん追加する予定なら650Wくらいのものを買うといいでしょう

玄人志向 NEXTシリーズ 80 PLUS Bronze 500W 

個人的には650Wあれば大丈夫

OS

昔のパソコンから流用できるなら流用しましょう(ライセンス高いですし)

非正規品はいつ使えなくなるかわからないという点はありますが、重要なデータを扱うわけでもなければさほど問題ないのかなと考えます(グレーな部分が大きいので推奨はしませんが…)
(ライセンスが切れるとフォルダへのアクセスが再認証までできなくなるとかだったはず…?)

G2Aなら2500円程度で買えます(使い方は当記事では扱わないので調べてください)
Yahooショッピング等に比べると詐欺も少ないという話もあります

筆者のサブ機はG2Aで買ったキーで1年ほどつかっておりますが、ライセンス切れは起きていません

予算10万円コスパ最強構成

価格は4月時点のもの

パーツ 構成B+
(Ryzen5 3600 + GTX1660S)
マザーボード ASRock B450M Steel Legend
11,656
CPU AMD Ryzen5 3600
26,378
CPUクーラー SCYTHE 虎徹 Mk2
3,882
グリス Thermal Grizzly
743
メモリ Team DDR4 2666Mhz 16GB(8GB×2) Elite Plus
8,480
グラフィックボード 玄人志向 GTX 1660 Super
28,136
ストレージ
(NVMe M.2 SSD)
XPG SX8200 Pro 512GB
(ヒートシンクはマザボ付属のものを使用)
10,699
電源 玄人志向 NEXTシリーズ 80 PLUS Bronze 500W 
4,727
ケース ThermalTake Versa H18
3,109
OS Windows 10 Home
2,335 (G2A)
合計 100,145

といった感じで10万円で組めますね

なかなか上手くまとまった感じがしますがどうでしょうか
ケースは側面がガラスで最も安いものを選んでしまいましたが、デザイン重視で選びたい方は、もっといいものを選んでください

なお、Amazonの場合コンビニで現金チャージ(→こちらから)を行えば、購入額の2%(プライム会員なら2.5%)のポイントバックがあるので、最大2500円ほどお得に買えます!!!!(10万円チャージの場合)
場合によってはクレカより多少お得に買えますよ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です